タイトルは「靴屋さん」。ぎっしりと並べられたスリッパからユーモラスな雰囲気が感じられるとともに、靴屋さんの店先の様子、客と店主の対話、そこでの日常などがイメージされるほのぼのとした味わいのある作品だと思います。同時にこのコロナ禍の状況で、人と人とは密集することができないかわりに、せめてスリッパがひしめき合う様子を描くことで、つながることの温かさを表現したかったのかなと感じました。(初田)